情報処理

質問・要望への回答

2001年度夏学期 月曜4限・水曜1限
担当: 増原英彦
ティーチングアシスタント(TA): 松田源立さん(月)・外山大さん(水)・猪内学さん(水)
昨年のページも参考になるか知れません。

課題9から

「大抵の人はプログラミングというものをやったことがなく、変数や、代入式(?)や、変数の型の概念について良く分かっていないと思うので、そこのところについてもう少し詳しく説明ないしはプリントに書いた方が良かったと思います。」
そうだったかも知れません。次回に反映してみようと思います。

「計算機プログラミングIの担当が、先生だったらいいなぁ」
お世辞でも、こう言われるとうれしい限りです。しかし残念ながら、2001年度の冬学期はぼくは授業をしない予定ですので悪しからず。

「私は1学期に計プロ1をとっていないのですが、JAVAを独学である程度やり、2学期に計プロ2をとろうと思っています。どの程度出来れば十分でしょうか? HWB程度でよいですか?」
たしか「計算機プログラミングI」が冬学期、「計算機プログラミングII」が夏学期の開講だったので、2学期にとれるのは「計算機プログラミングI」の方だったと思います。それはさておき「計算機プログラミングII」を担当する山口和紀先生のページを見た感じでは「HWBのプログラミングの項目」+「ある程度のガッツ」でこなせるのではないかと思います。

「JAVA言語にかんするなにかいい参考書がありましたら、授業で教えてください」
Java言語に関する本は本当に沢山あって、とても全部を見たことはないのですが、「プログラミングをJava言語を使って学ぶのによさそうな本」としては、下のようなものがあるでしょう:

「メールでの提出はミスが多発するのでやめてください。前々回の課題は、アドレ スミスで提出期限守れませんでした。一週間前に送ったんですが。できることなら助け て下さい。」
「何回か前の課題ですが、提出者リストの確認をしたら課題をやってない人に分類されていました。やり直しの機会があれば嬉しいです」
提出したのにも関らず未提出となっている場合は、状況の説明・提出した日時が分かるもの・提出した内容を「相談用」のメールアドレスまで送って下さい。善処します。

課題8から

「授業についていけないのですが、どうしたらいいでしょう?」
難しい質問ですね……。単に「ついていけない」と言われても極めて一般的なアドバイスしかできませんが(あなたが塾の先生だったとして同じ質問をされたことを想像してみて下さい)、分からないことは積極的に質問することでしょうか。授業時間外でも質問は歓迎しています。

「なぜ、パソコンによって、ネットスケープが、おかしくなったり、ならなっかったりするんですか?」
どのように「おかしくなった」話なのか分かりませんが、文字化けに関する疑問だとして答えます。結構原因は複雑なので、簡略化した説明をすると:
  1. Netscapeで http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~gXXXXXX というURLを入力する。
  2. Netscape は user.ecc.u-tokyo.ac.jpというwebサーバに「/~gXXXXXX」というURLのページを要求する。
  3. webサーバは「http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~gXXXXXX/ というページを見ろ」(最後に「/」がついている)という返事を欧米向け文字コードで返す。
  4. Netscape はuser.ecc.u-tokyo.ac.jpというwebサーバに「/~gXXXXXX/」というURLのページを要求する。
  5. webサーバは gXXXXXX の index.html というファイルの内容を返す。
  6. Netscape は送られてきたファイルを表示する。このとき、Netscape はファイルが 3 で指定された欧米向け文字コードで書かれていると思って表示をするため、日本字が文字化けしてしまう。
ということのようです。最初にhttp://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~gXXXXXX/index.html という URL を指定すれば、3〜4の段階がなくなりますので問題が起きないようです。

「授業で真ん中にでるやつは、授業以外では見られないのですか? 復習とかしたい」
授業で真ん中(の端末)にでる(=表示される)やつ(=スライド)のことでしょうか。見られるようにしたいのですが、手間が大きいのでやっていません。時間ができたら挑戦してみます。

「画像を挿入しても画像アイコンが敗れた(増原注: 破れた?)ものが表示されるだけで画像自体は表示されません」
ありそうな可能性としては次のものがあります: チェックしてみて下さい。また、相談員webサーバにも、この種のトラブルの対処方法が書いてあるようですので参考にして下さい。

「UNIX中心でやるときれいなホームページとかは、できないなあ」
確かにきれいなwebページを作るのは大変ですね。でも、世の中にはUnix環境で作られたきれいなwebページも沢山あると思いますよ。

「ホームページがらみでは、いろいろなコンピューター言語みたいのがあるみたいなんですけど、よくわからないのでもっと解説してほしかった」
『いろいろなコンピューター言語みたいの』が何を指しているかは分かりませんが、webサーバに置くプログラムのことを言っているのでしょうか。そうだとしたら、「アプレット」についてはプログラミングの回に少し触れますが、それ以外はほとんど触れていませんでした。検討してみます。

「HTMLのタグとか、プリントに載ってないのは、本でもかって自習しろって 感じになってしまうんでしょうか?(初めて、少し作ってみてもう少し教えてほしいと思った。)」
全てをプリントに載せるのは紙の無駄なので、必要に応じて自習してって感じです。ただ、HTMLのタグを解説したwebページは沢山ありますので、わざわざ本を買わなくても、そのようなページを見れば充分でしょう。検索エンジンを使って探してみて下さい。

「毎回の資料のプリント1枚といわずに、色いろほしいです。」
資料が役に立つと思っている人もいるようでうれしい限りです。今年度は準備やコピーの都合もあって1回1枚にしていますが、必要に応じて増やした方がいいのは確かにその通りですね。

水曜日クラス課題4から

傾向をつかむのは難しいのですが、提出者のべ151人中感想・要望を集計してみました。実習時間と課題の量を気にする人が多いようです。
「情報処理クラスとしては、どのへんを目標に練習していけば良いですか?」
みなさんがこれから授業を受ける先生方の多くは、「『情報処理』の授業を受けたのだったら、エディタの使い方やファイル操作の方法ぐらいは知っていて欲しい」と思っているでしょう。人によってはもっと期待しているかも知れません。また、2003年から始まる高校の「情報」科目を修了した程度のことは期待されているのではないでしょうか。そのへんかな?

「もっとチューターに質問するように、授業中に言ってはいかがでしょうか。現時点では、あまり利用されてないようで、もったいないと思います。」
「要望としては、チューターのかたが、はっきりと一般の生徒と一目で区別できるようにしてほしい。」
「もっとチューターに質問するよう」言うことにします。よい提案ありがとうございます。
「一目で区別」するためのよい方法がないか考えてみます。帽子をかぶってもらえばいいかな?

「要望ですが、経験者がなるべく真ん中に座るようにして欲しいです。そうすれば、授業と平行して進めるので初心者の理解力が増すと思います」
いい考えですね。でも、

「第三回に教えてくださったビットの話などもプリントに書いてくださるとうれしく思います。」
「情報処理講義テキスト」を参照して下さい、ではだめ?

「提出期限の一次と二次の違いはなんでしょうか?評価に違いが出るのでしょうか。」
多少差をつけるつもりです。

「日本語入力で「ん」を入力する際に「nn」と入力してしまい、「んん」となってしまう」
HWBの「日本字入力 : 基本的な入力方法 : フェンスモードにおける入力:「nn」を「ん」にするには」を参照しましょう。

「全角のアルファベットを入力する方法が分からなかった」
ローマ字かな入力をしている最中に「Q」(大文字)をタイプすると、いわゆる全角アルファベットの入力になります。「q」(小文字)をタイプすると、いわゆる半角アルファベットの入力になります。いずれも、[Control] q をタイプするとローマ字かな入力に戻ります。

「漢字変換で旧字体もすぐ表示してくれるとうれしいのですが」
旧字体がすぐ表示というのは、例えば「こくみんがっこう」を変換すると「國民學校」という候補が出てきて欲しいことでしょうか。

「どうしてもまだなにかとUnixは扱いずらい(『つ』に濁点をつけたかったのに『ず』になってしまった)ので、うまい使い方をまとめたものみたいなのを作って欲しい。」
Unixに限った話ではないと思いますが、ローマ字入力で「durai」としたら「づらい」と出ます。
「うまい使い方」というのは、「ある人にとって、まだ身についていないけれど、知っていると便利な使い方」なんだと思います。人によってどこまで身につけたかは違うので、ある人にとっての「うまい使い方」は他の人にとっては「当然のこと」かも知れないし、「高度過ぎて意味のない」ものかも知れません。また、時間がたつにつれて「ある人にとってのうまい使い方」は変化してゆくものでしょう。ということで、自分でまとめてみるのがいいでしょう。多くの情報は文献やwebページに用意されています。

「真ん中に点がある記号(中点というのでしょうか?)のだし方を教えていただければ幸いです」
「・」のことですね。ローマ字で「@ten」と入力して変換すると出てくるようです。また、「z/」と入力するだけでも出るようです。(因みにぼくは「なかぐろ」と呼んでいます。)

「テストはどーいったものが出るのか、知りたい」
「シケタイ」さんに聞きましょう(笑) それはさておき、共通問題はwebページで公開されています。個別問題については共通問題とは違った観点から出題する予定です。

「通常講義はノートをとる必要があるのですか??」
大学生なんだから自分で考えてくれ〜。

「課題4-5の内容(3)はPHS使用者への嫌がらせですか」
これは失礼。携帯電話も PHS も持っていないぼくには「携帯」=「いわゆる携帯」+「PHS」なので、ついつい「携帯電話」と書いてしまいました。

「先生が話している最中の私語が多いので、どうにかならないでしょうか。」
どうにかしたいところです。

月曜日クラス課題4から

「自分で作ったファイルの中身を手っ取り早く知る方法があったらいいのにと思うのですが。(Mielのようなツールはないのでしょうか)」
すみません、「Miel」って何ですか?

「muleの操作に慣れないのですが、コマンドの一覧のようなものはないのでしょうか。」
簡単なものなら「情報処理講義テキスト」のAppendix Bにあります。あとは、市販の解説書等でしょうか。

「期末テストがどのような形式なのか知りたい」
最初に説明したとおりですが、マークシートによる共通問題と、筆記による教官個別の問題の両方を解いてもらいます。

「2学期も情報処理を必修にするか、情報処理の総合科目を増やしてほしい」
とりあえず、「計算機科学概論」「計算機プログラミングI,II」のような総合科目授業があります。

「HWBの説明や先生のレジュメでは、マウス操作ではなくキーボード操作で書かれているので(略)。直感的で分かりやすいので、私はマウスを多用していますが、これは良くないことなのでしょうか。」
別に構わないでしょう。なぜ説明がキーボードを中心に書かれているかというと、その方が簡潔になるからです。マウスを使った操作を曖昧さのないように書くと、大変な量になります。(試みに自分で書いて比べてみると面白いかもしれません。)

「メールソフトなど、実際はNetscape MessengerやIcemailの方が使いやすいと思うし、Mewを授業以外で使っている人は余りいないのではないかと思います。実際に使い勝手がいいソフトの使い方を説明して頂いた方が実用的だと思うのですがいかがでしょうか。」
Mew説明に使っている理由の1つは、上と同様にキーボード中心なので説明しやすい、というところでしょう。また、使い勝手の良し悪しは人によって違うみたいで、大学院生ぐらいになると Mew を使っている人の方が多くなるようです。

「出欠はどのようにとっているのか」
確認のために授業時間中にログインしている人のリストを機械的に作成していますが、成績評価には使いませんので「とっていない」と思って下さい。間違っても、他人に代理でログインしてもらおうなんて考えないで下さいね。見つかったらアカウント停止の可能性があります。

「最近教室内の緊張感が無くなりかけているので、厳格に対処してほしい」
注意します。みなさんも協力して下さい。

「今までwindowsを使っていたのでunix環境にはなかなかなれません。手順が覚えられない。何か一定の法則みたいのがあるんでしょうか」
Windowsと同じで法則はないのだと思います。

「電子メールと日本字入力に関しては、TWMを使う限りでは、もう戸惑うことはないと思うのですが、他のデスクトップになった時には操作が若干異なってくるのではないか」
そうですね、そういうこともあると思います。そして、よい解決策がないのが現状だと思います。時間に余裕があれば他の環境もとりあげたいところですが……。

「課題が多い!」「大変だ!」「減らして!」
そう、課題を見る方も大変なのです(苦笑)。だから、これから減っていくでしょう。

水曜日クラス課題2-1,2-2から

「Windowsを扱って欲しい」
「Wordや Execlを扱って欲しい」
「何故Unixなんて○○○なものでやるのか?」
残念ながら教育用計算機システムの Windows 環境には、情報処理の授業で扱うのに充分なだけのソフトウェアが揃っていません。(揃っていないのには、Windows 環境のソフトウェアの多くが高額のライセンス料を必要とするためであるとか、なるべく計算機の能力に余裕のある Unix 環境を使ってもらいたから等の理由ではないかと思います。)理想的には状況に応じて Unix 環境と Windows 環境の両方を使うことでしょうが、教える側にも教わる側にも負担が大きそうなので、授業では Unix 環境だけを扱うことにしています。

「知らなくて手をあげた人が気を悪くする発言があると思う」
そんなつもりはありませんでしたが、気をつけます。

「できるだけ専門用語を使わずに説明して欲しい」
できるだけ気をつけてはいるつもりですし、今後もそうするつもりです。どんな状況でもある話ですが、その分野特有の概念を「専門用語」を使わずに説明すると、かえって分かりにくくなることはあるので、ある程度までは受講者も用語の理解に努めるべきことだとも思います。(数学の授業で「ベクトル」という「専門用語」を使わずに説明しろと言われても困りそうな気がしませんか?)

「社会に出た時にどれくらいコンピュータが使えればいいのか」
難しい質問ですね。世の中の変化はとても速いので、社会に出たときに使うことになる環境にすぐに適応できる力をつける方が大事だと思います。

「TAの人たちともっとフレンドリーな関係を築けるような環境を作ってほしい。自己紹介くらいしてもいいと思った」
いいアイデアですね。次の「新しい説明はしない」週にやってもらうことにしましょうか。

「CGIとJavascriptを教えて欲しい」
「ベーシックのプログラムを組む実習をしたい」
残念なことに、今学期の授業では Java を扱う予定です。といっても、2〜3 回の説明しか時間がないので、それほど高度なことは扱えません。

「キーボードが気に入らない」
ごめんなさい、そのかわりに机の空きスペースがちょっと広いので、それで我慢して下さい。

「タッチタイプの方法を教えて」
HWBの「キーボード」で説明されている「typing」というソフトウェアがおすすめです。

「中級・上級者コースが必要」
そうかも知れません。いずれにせよ、数年後には高校のカリキュラムが変わるので、どうすべきかを考える必要がありそうです。

「パソコンが組み立てられる様になりたい」
さすがにこの授業で扱うのは無理です。たしか理学部情報科学科では、CPUの設計等の実習がカリキュラムに入っているので、そういう学科に進学してからのお楽しみでしょう。

「もうちょっと面白そうな課題を」
努力します。同時に、具体的なアイデアも出してくれると助かります。好んでつまらない課題を出しているわけではないので。

月曜日クラス課題2-1,2-2から

「自分用のパソコンを購入する必要はありますか?」
授業としては特に必要ありません。もちろん、持っていると便利なこともあるでしょうが……。

「実習時間を増やして欲しい」
「説明をゆっくりして欲しい」
この2つの要望を同時に満たすのは難しい問題です。よい方法を模索していきたいとは常々思っています。「情報」は高校までにはなかった科目なので、人によって知識や経験に大きな差があるようです。そういう状況であることも理解して下さい。

「TAを増やして欲しい」
ぼくも増やして欲しいです……。(月曜日クラスは運悪く1名しか確保できませんでしたが) 2名という数字は様々なお役所的理由から簡単には増やせないようです。知り合いに有力な政治家がいたら、是非、簡単に増やせるように圧力をかけて欲しいなぁ(笑)。

「教室が暑い/寒い」
遠慮なく申し出て下さい。調節してもらえますので。

「説明スライドを自習時間に見たい」
実は去年は見られるようにしていました。ただ、そうしたら、授業を聞かない人が増えたので、どうしたものかと思っています。

「課題の採点基準を教えて欲しい」
基本的には「やっているか」「やっていないか」の1ビットです。特に努力や工夫が見られるものについて加点したり、非常に適当なものを減点する場合もあります。また、より本格的に採点をする課題を出す場合は、出題時に通知します。

Hidehiko Masuhara, April 2001