DynaSOAr: GPGPUのための高効率な並列オブジェクトアロケータ
高効率な並列プログラミングをオブジェクト指向で行う一つの形はSMMO (Single-Method Multiple-Objects)です。これは多数のオブジェクトに一斉にメソッド呼出しを行うもので、SIMD (Single-Instruction Multiple-Data) 形計算のオブジェクト指向版と言えるものです。
DynaSOArは並列メモリ割当てを行うライブラリで、プログラマが装置側(GPU内)で並列にオブジェクトの生成・削除を行うことを可能にします。他のメモリ割当てライブラリと比べ、DynaSOArは構造体データを割り当てる「オブジェクト割当て器」です。構造体データの形に基づいてメモリ配置を最適化することで確保されたオブジェクトに対する並列計算を大幅に高速化できる点が特徴です。
さらなる情報:
お知らせ:
- CTHPC2022におけるGPGPU向けのプログラミング抽象化機構に関する基調講演
- 手島精一記念研究賞(博士論文賞), Matthias Springer, 2021, Memory-Efficient Object-Oriented Programming on GPUs
- Springerが手島精一記念研究賞(博士論文賞)を受賞
- APLAS’20にて増原がGPGPUのためのオブジェクト支援に関する基調講演
- GPU内での動的オブジェクト割り当て手法をECOOP 2019にて発表
- 博士論文公聴会: Matthias Springer
- ISMM/PLDIにおいてGPUメモリ管理に関する論文とポスター発表
- SPLASH 2018学生研究コンテストにおいてSpringerが第一位を獲得
- ARRAY 2018において入れ子配列のインライン化手法を発表
- WPMVP 2018とCGO 2018 SRCにて論文とポスターの発表
- ARRAY 2017にて論文発表
- PPL 2017 でポスター発表
- ARRAY 2016ワークショップで論文発表
- (English) Paper/Poster Presentations at PPL 2016
- 朝倉が修士論文を、奥河、田屋、渡邉が学士論文を発表しました
- ISP2S2においてIkraに関するポスター発表
- 西口、村上、邵が修士論文を発表しました