依存型とエフェクト
依存型とは、数字や文字列といった項に言及できる型のことを指します。このような型を用いると、プログラムの仕様を正確に表現することが可能になります。しかし、依存型付き言語の多くは、例外処理や破壊的代入などのエフェクトを許しません。これは、依存型によって得られる信頼性を実世界のソフトウェアに取り入れる妨げとなります。
そこで、本プロジェクトでは、エフェクトをもつ依存型付き言語を設計します。これまでに、叢の博士課程の研究によって、プログラムの実行を制御するためのツール限定継続命令に対する依存型システムが与えられています。アイディアとしては、型の依存性を純粋な(エフェクトを含まない)項に限定することで、型システムの健全性を保証しています。
今後は、型システムを代数的エフェクトとハンドラで拡張し、それに基づいた言語を実装する予定です。
メンバー
お知らせ
- 斉藤、角田、津山による修士論文発表
- エフェクトハンドラのための内在的型安全コンパイラに関するPEPM論文
- 依存型付き言語の CPS 変換に関する発表 (@ PEPM 2024)
- TPP 2023にて形式化に関する3件の発表
- エフェクトハンドラの表現力に関するPPDP論文
- 継続を学ぶためのプログラミング言語の設計に関する発表 (@ Scheme 2023)
- エフェクトハンドラに対する依存型付きコンパイラに関するPPL 2023論文
- 池守、古殿、高橋による修士論文発表
- エフェクトハンドラのリフレクションに関する論文 (@ PEPM 2023)
- 名前付きエフェクトハンドラに関する論文(@ OOPSLA 2022)
- エフェクトに関する発表(TyDe & HOPE)
- 制御演算子に関する論文
- PPLサマースクールでの計算効果についての講義
- 代数的エフェクトに関する論文 (@ TFP 2022)
- 代数的エフェクトに関する発表 (@ TFP 2022)
- 斉藤、角田、津山による学士論文発表
- Intrinsically-typed Interpreterに関する発表(@WITS’22)
- ソフトウェア科学会でSchemeからWebAssemblyへのコンパイラに関する発表と3件のポスター発表
- 名前付きエフェクトハンドラに関する発表(@ HOPE 2021)
- 双方向エフェクトに関する発表(@ TyDe 2021)
- PPL’21にて論文・ポスター発表
- 池守、高橋、古殿による学士論文発表
- 小串、新美、陳忻、Luthfanが修士論文を発表しました
- 限定継続命令に関する PEPM ’21 論文