信号クラス
永続信号は時間変化する値をその履歴を含めた扱いやすい抽象化です。履歴部分はデータベースによって管理されています。現時点では永続信号の設計は、未だに不足があります。例えば複雑なデータ構造を表現するための抽象化がなく、そのようなデータ構造は事前に用意されたAPIを用いて結線することしかできません。なお悪いことに、永続信号を動的に生成することができません。本研究計画ではこれらの問題点を、新しい言語機構である信号クラスを提案することによって解決を図ります。信号クラスは複雑なデータ構造から成る永続信号の結合網を1まとめにします。また、動的に生成されることができ、1つの信号クラス要素は、全ての信号が同期されている空間を構成しているかのように扱うことができます。我々はまた、この同期された空間が永続信号の結合網を特定のAPIに限定せずに構築することを容易にすることを示します。動的に生成された1つの信号クラス要素は動的事象と永続化からなる生命循環としてモデル化されます。