わたしたちはプログラミング言語とソフトウェア開発環境を研究しています。プログラミング言語と環境の理論・設計・実現方式を追求することで「プログミングをもっと楽しく」することが研究室の大きな目標です。主な研究テーマには次のものがあります。
- プログラムを安全に書きやすくするためのプログラミング言語の理論、設計、実現方式。例えば型システム、制御機構、モジュール機構、プログラム合成技術などについての研究をしています。
- 効率の良いプログラムをより簡単に記述するためのプログラミング言語とその最適化手法。例えばGPGPU向けのプログラミング言語、実行時コンパイル技法、プログラム変換技術などについて研究しています。
- 統合開発環境のようなソフトウェア開発環境の、プログラミング言語技術や機械学習技術を用いた高度化。例えばライブプログラミング環境、教育用開発環境、コード補完、デバッガなどについて研究しています。
これらに限らず、プログラミング言語とソフトウェア開発環境に関する色々な研究を行っています。詳しくは研究プロジェクトのページをごらん下さい。この分野に興味を持つ学生・研究者を歓迎しています。
以下の論文が PLDI 2024 に採択されました。本論文は田辺の京都大学在籍時の研究成果です。本成果は6月24-28日にデンマークのコペンハーゲンで開催されるPLDI2024にて発表されます。
田辺が 千葉工大ステアラボセミナー で Programming with Versions に関する招待講演を行います。日程や開催場所は追って記載します。
➡ ステアラボソフトウェア技術セミナー – conpass
➡ Events – STAIR: Software Technology and Artificial Intelligence Research Laboratory
👉プロジェクト
叢が FLOPS 2024 で “Continuations from Three Angles” というタイトルの招待講演を行います。
田辺裕大が助教として着任しました。
また、今春、5名の卒業研究学生と1名の修士研究学生が新たに研究室に加入しました。
これで当グループには21名の学生と3名の教員が在籍することになります。大所帯になりましたね。
研究室メンバの学位記授与式がありました。今年度は3名が修士号を、5名が学士号を授与されました。3名は本学を離れ、5名は修士課程でさらなる学位取得を目指します。みなさんの益々の活離に期待しています。
また、Cahyonoは東京工業大学優秀学生賞を受賞しました。この賞は各系から1名選ばれた学業成績及び人物ともに優秀な学生に授与されるものです。
斉藤、角田、津山は修士号を受け、企業の開発者として働き始めます。Cahyono、糟谷、川添、須田、谷口は学士号を受け、修士課程に進学します。
青稜中学校・高等学校の生徒約20名が当研究室を訪問し、研究室セミナーに体験参加しました。研究室の大学院生が発表した「代数的エフェクトハンドラのゲーム開発への応用」について一緒に議論に参加してもらいました。ゼミ終了後も研究室メンバーに対して熱心に質問を続けて下さい、有意義な時間を過ごしてもらえたと思います。
角田、増原、叢による論文「コード縮小と構文主導トークン生成を用いたエラー生成クイズの問題作成ツール」が第26回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ(PPL2024)の査読付き論文として採択され、発表されます。
👉プロジェクト
田辺、Luthfan、青谷、増原による論文「Compilation Semantics for a Programming Language with Versions」が第26回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ(PPL2024)のカテゴリ2に採択されました。本論文は既発表論文であり、昨年11月に台湾で開催されたAPLAS 2023で発表されました。
👉プロジェクト
第26回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップで7件ポスター発表を行います。
- 糟谷颯希, 増原英彦, 青谷知幸, 田辺裕大, Luthfan Anshar Lubis. 複数バージョンのクラス定義を使用できる動的型付け言語の設計とその互換性機構の提案
- 谷口茜, 叢悠悠, 増原英彦. 限定継続演算子を持つオブジェクト指向言語の形式化
- 川添裕功, 叢悠悠, 増原英彦. 依存型付き言語におけるA-正規形から継続渡し形式への型保存変換
- 酒井大我, 増原英彦, 叢悠悠. ブロック型プログラミング学習環境における問題解決支援のための目的文変形・提示機能の提案
- Jessica Belicia Cahyono, 叢悠悠, 増原英彦. A Block-Based Environment for Learning Data Modeling
- Jacob Lindahl, 増原英彦, 叢悠悠. Preventing Metadata Leakage in Communication over Public Channels
- 斉藤歩夢, Reynald Affeldt. Towards equational reasoning for probabilistic programs in Coq