博士論文公聴会: 伊澤侑祐
伊澤侑祐の博士論文 “Supporting multi-scope and multi-level compilation in a meta-tracing just-in-time compiler.” の公聴会が開かれました。実行履歴型のJITコンパイラを生成するメタコンパイラフレームワークに対し、大部分の定義が共通化された複数のインタプリタ定義を与えることによって、複数のコンパイル範囲 (実行履歴単位とメソッド単位) と複数のコンパイルレベル (高性能なコード生成が可能なコンパイルと、高速に単純なコード生成が可能なコンパイル) を実現できる技術です。既存のメタコンパイラフレームワークは固定的なコンパイル方針を与えるのみであり、既存の特定言語向けJITコンパイラが培ったコンパイル方針に対抗できる手段を備えていませんでした。本研究は、そのような状況を打破するだけでなく、言語の振舞いを記述するものだとされてきたインタプリタ定義がコンパイルの制御をも可能であることを見出しました。
東京工業大学
数理・計算科学系
博士論文公聴会
Supporting multi-scope and multi-level compilation in a meta-tracing just-in-time compiler
by
伊澤侑祐
2023年1月19日(木) 19:00-
大岡山西8号館W910
論文審査委員会
増原英彦教授 (主査)
南出靖彦教授
脇田建准教授
遠藤敏夫教授
渡部 卓雄教授
千葉滋教授